TRPG
2023/09/08 (金)
マカロニの”アツアツ”創作活動報告
目次
はじめに
お世話になっております。好きな食べ物は「マカロニグラタン!!」というわけでもない幻想遊戯団見習いのマカロニと申します。ちなみに好きな食べ物は焼肉です。
早いもので幻想遊戯団に所属してから一年以上の時が経ちました。早すぎる時の流れに驚きです。しかし、このマカロニとかいうメンバー、一年も在籍して一作品も完成品を世に出せていません。嘘でしょ…(驚愕)
というわけで遂に重すぎる腰をあげて創作活動をする運びとなりました。ついてはこの記事で読者の方々には創作中の作品を紹介させていただきたいと思います。
何の作品をつくるのか
今回の作品は「新クトゥルフ神話TRPG」を使用したTRPGシナリオを作成します。
TRPGとはなんぞやという方のために少しだけ説明しますと、ルールブックとシナリオを用いてゲームの進行役とキャラクターを演じるプレイヤー役に分かれ、ロールプレイングをしながら行うアナログゲームです。今回はこのシナリオの部分を作っていこうというわけです。
*クトゥルフ神話TRPGについて詳しく知りたい方はググってみてね☆
どんなシナリオ?
さて、ようやく本題というわけです。今回のシナリオはクローズド型シティシナリオとなります。つまりは街の中を探索する系のシナリオです。
コンセプトは「海×陰謀×復讐」といったところでしょうか(今後変更あるかも…)
今回は制作中のシナリオの冒頭部分をお披露目したいと思います。
開発段階なので今後変更になる部分が多々あるとは思いますが、もし一読いただければマカロニは泣いて喜ぶことでしょう。では、お楽しみください。
シナリオ冒頭お披露目
*本シナリオはクトゥルフ神話TRPGのシナリオのため小説等と違った形式の文章体になっております
シナリオ名:(仮題)空抜352メートル
シーン:大会議室まではシナリオ導入部分であるため探索者が能動的に動くシーンは少なく場面描写をメインとする。
▼独白
幼い頃、一度だけ母が海へ連れて行ってくれたことがある。私は底の見えない海面が私を飲み込んでしまいそうで、どうしても海に入ることができなかった。
あの時の感覚は正しかったのだろう。事実海は私の大切なもの全てを果てのない底へと連れ去ってしまった。
私はあの日から海と、全てを飲み込むような欲望が潜むこの街がどうしても許せなくなったのだ。
ーーーーーある男の日記より抜粋
シーン:夢の中
「…ますか。聞こえますか…」
探索者は何者かの声で目を覚ます。目を開けると探索者が住む神崎市の上空に浮いていた。
貴方達は突然のことに困惑し声を上げようとするが口を開くことができず、さらには身動きもとることができなかった。
探索者達はその奇妙な状態、また高所に身を置いている異常な状況に恐怖を感じるだろう。
【SAN値チェック】
0/1D3
「呼びかけに応じていただけたのは○人(プレイヤーの数)でしたか…予定よりも少ない数ですね。」
気がつくと目の前には少女が立っていた。歳のほどはおそらく15歳ほどに見える。
【目星】
少女にしては体格が大きく感じた。
「初めまして皆様。私は神崎市の市長の娘です。時間がないので単刀直入に要件を伝えます。」
「あなた方には私の父である市長を探してほしいのです。父はこの街を疎み、そのすべてを滅ぼそうとしているのです。」
少女は父の行おうとしている悪行に、責任を感じているのだろうか。悲痛な顔をしながら貴方達に語りかける。
「方法や手段は問いません。3日以内に父を見つけてください。」
探索者達の視界がだんだんとボヤけてきた。
「時間のようですね…この街の命運は貴方達にかかっています。よろしくお願いします。」
焦った様子で彼女は一息に話終える。そして彼女はあなたたちに手をかざした。
すると貴方達の力が抜け、立っていることができず遂には意識を手放した。
シーン:自室
目を覚ますと貴方達は自室の寝具の上にいた。先ほどの出来事が夢であることを程なくして理解することだろう。
今日の日付は8月14日の金曜日だ。
貴方達はそれぞれ市役所の都市政策課から市政意見交換会の招待の手紙が送られてきており、市役所に向かう予定がある。
今日は快晴であり、外気温は38度にもなる。この神崎市は最低標高352メートルの高い山々に囲まれた盆地になっており、太陽の熱を逃しづらい地形になっている。そのため周辺市町村と比べ平均気温が高い。
探索者達は憂鬱な気持ちで神崎市役所に向かうことだろう。
シーン:市役所前
神崎市役所は5階建ての建物である。探索者たちの目的地は4階にある大会議室だ。
市役所は前市長が就任してすぐのタイミングで改築されており、比較的綺麗になっている。
外観はシンプルな構造となっており、白く四角い建物である。特筆すべき点は特にない外観だ。
しかし、一点だけめずらしい設備があり、屋上に大量のソーラーパネルがある。
電力エネルギーとしては市役所を1週間ほど持たせられる。
技能ロール:【知識】
神崎市は盆地であり、さらに地盤の問題上は入ることができる入り口は山をくり抜く形で通っている神崎トンネルしかない。
そのため災害時には孤立する可能性が高く備えとしてソーラーパネルが設置されている。
探索者達は猛暑の中徒歩にて来庁したため、空調の効いた建物内に足早に入館するだろう。
建物内は1階から4階まで吹き抜けとなっており、最近の改築により綺麗にされている。
基本的な構造に変更はなかったが、内装や設備が一層されているため小綺麗になっている。
探索者達は他に用事がない限り4階の大会議室へと向かうことだろう。
シーン:大会議室
貴方達は各々定刻間近に入室したため大会議室ではすでに何人もの市民が待っており、待機している状態だ。机が向かい合わせになっており、何個かの島ができる形になっている。
あとから入ってきた貴方達の座ることのできる場所は、日本人らしい奥ゆかしさの現れだろうか一番前の島だけだった。
偶然にも探索者達はそれぞれ同じグループの席につくことだろう。
程なくして職員と思しき人が入室してくる。
「皆様、暑い中ご来庁していただき誠にありがとうございます。本日市政意見交換会の司会進行を務めさせていただきます都市政策課のものです。
意見交換につきましてグループに分かれて意見を出し合っていただく形式になりますのでお座りになったグループの中で自己紹介をしていただければと思います。内容についてはお名前やご年齢、ご職業、最近あった出来事などをお話しください。」
〜自己紹介〜(ここで探索者同士の顔合わせを行う)
貴方達探索者は自己紹介をしている中で全員不思議な夢を見ていた
「では自己紹介もあらかた終えられたようですので、市政意見交換会を始めさせていただきたいとおもいます。
最初のテーマについてですが…」
1時間ほど係の職員の進行のもと会が進められていた時、部屋の放送スピーカーからひどく慌てたような声色で音声が流れてきた。
「現在庁舎内にいる職員の皆様にお伝えします!緊急災害対応をおこないます!所属長の指示に従い直ちに災害対応をおこなってください。
繰り返します。緊急災害対応を行います!所属長の指示に従い直ちに災害対応をおこなってください。」
「また、庁舎に来庁されています市民の皆様は指示があるまで決して庁舎の外に出ないようにしてください。」
放送を聞くなり、会議室内はざわつき始めた。司会の進行者の職員も慌てふためき対応ができていないようだ。
探索者は会議室の窓側に座っている。窓にはブラインドが下がっており、外の様子は伺えない。
窓際に座る貴方達はパニックになりつつある会議室の状況に左右されずに外の様子をすぐに見ることができるだろう。
・この時KPは窓を覗くかどうかを探索者に質問する。
▼窓の外をのぞいた場合
4階の窓から見下ろす形で望む街の景色は夜のように暗くなっていた。街灯や建物の窓は白色の光を放ち、街を照らしている。
会議が始まったのは午前中のはずだ。貴方達は不審に思い空を見上げるだろう
そこにはいつも通りの青空が広がっていて太陽の光が燦然と輝いているはずなのだ。今日までは…
天に広がるのは太陽の輝く青空ではなく水面だった。街の明かりで照らされた水は深い群青色を讃えている。
一切の海に面していない盆地であるはずの神埼市は今、海底都市へと変貌していた。
このようなありえざる景色に恐怖を覚えた探索者達は1d6or2d6のSANチェックとなる。
終わりに
拝読いただきありがとうございました。さて、このシナリオはまだまだ冒頭となります。
市長の娘とは何者なのか?市長の計画の全貌とは一体なんなのか?神崎市はいったいどうなってしまうのか?(このシナリオは無事完成するのか…?)様々な謎を本編で解き明かしていただければと思います。
私、マカロニは手にとっていただいた皆様にこのシナリオが面白かったと言っていただけるようにシナリオ作りを頑張って行きます。
決意表明も終わったところでこの記事を締めさせていただきます。
閲覧いただきありがとうございましたー!
この記事を書いた人
BLOOD RECALL(ブラッドリコール)を購入する
ヒット作「ガンナガン」シリーズのプロデューサーZUMEと「ペンデュラム・ドールズ」シリーズの幻想遊戯団による合作。
血を力に変える「血廻想起者(ブラッドリコーラー)」となり、相手からの攻撃や自傷した際に流した血を代償に、過去の強者の技を使用して勝利せよ。